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最後まで
第15章 シュー
翌朝、アドが迎えに来てミルムが散歩に出かけた。
シューは暫く付いて行っていたが、ふと近くに気配を感じてその気配を追ってミルムから離れた。
気配を追って来た場所には、11人の子供とアイクとジルが集まっていた。
「と言うことは、やつらを殺したのか…。」
アイクが少女達に厳しい目を向ける。
「はい。母様達を苦しめたのです。許せません。」
彼女達は力強く頷く。
「…そうか。しかし、彼女達はその事を?」
アイクの問いにアーラミが首を振る。
「いえ、知りません。私たちの独断です。」
「…そうか。ジル、どう思う?」
「うん…。」
ジルは考え込むように言葉を濁した。
「アイク様、ジル様。母様達には知らせない方が言いかと…。」