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最後まで
第15章 シュー
発言をしたのはカイドだった。
「どうして?カイド。母様達に知らせれば、怨みが晴れて更に解放が進むかも知れないのに。」
トリリーが噛みつく。
「いや、そうだな。母様達はお優しい方々だ。逆に気に病んでしまわれるかも知れない。」
代わりにサラターイが答えた。
「そうだな。とりあえずこの事は俺らの中だけに止めて置こう。」
ジルがそう言うと、その場は解散になった。
部屋を退室した少女達は納得が行かない様だった。
シューは少女達を追い掛けた。
「納得行かないわ。」
カミアが呟きにアーラミは、肩を叩く。
「仕方ない、たしかに気を病んでしまわれたら浄化が進まないもの。」
「でも、母様達が喜んでくれるかも知れないんだよ?」
「サシャまで…。いい?それでも言ってはダメよ?」
「むぅぅ…。」