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最後まで
第15章 シュー
シューは一応近くに居たが、アドが一緒だったため伝わる事は、ないと思っていた。
しかし
コンコン
「はい?」
ノックをしたあと帰って来たのはミルムの声。
「母様。少し宜しいでしょうか?」
サシャはアドが居る事を知らない為か、躊躇なくドアを開けた。
そこにはミルムしか居らず、アドの姿が見えない。
「あら、サシャ。いらっしゃい。」
「母様。お話があるんです。」
ミルムはサシャに椅子を進めながら微笑んだ。
「アドと入れ違いね。少しだけなら良いわよ。さっきね、お散歩に出たんだけど…疲れちゃってね。」
ミルムの顔色は少し悪い。
久しぶりに外に出て本当に疲れたのだろう。
「あ、ごめんなさい!お話…またにします。」
サシャは慌てて退室しようとした。