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第15章 シュー

「まって…。いいわよ。それに、気になるわ。」

ミルムは眉を寄せてサシャを引き留める。
サシャは申し訳なさそうに椅子に戻ると一息飲んだ。

「それで?」

ミルムに促されてサシャは、自分達が行なった復讐をミルムに聞かせた。

シューは焦った。

母親達の中でも一番負の感情を持って居るのはミルムだ。

話しを聞くに連れてどんどん顔色が悪くなっていく。

サシャが話しを終えた時、ミルムは真っ青になっていた。

「何て事を…。サシャ。他の人はこの事を?」

「知りません。母様が初めてです。」

「な…なら、言ってはダメよ。こんな事…ああ…サシャ。ごめんなさい、少し休むわ。」

ミルムの取り乱し様を目の当たりにし、サシャの顔色が悪くなった。
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