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最後まで
第15章 シュー
フワリ
シューは優しくサシャを抱き締めた。
背中を擦りながら呼吸を合わす。
「ゆっくり…深呼吸して…そう…ゆっくり…」
シューに合わせて呼吸を繰り返すとサシャは落ち着きを取り戻した。
「飲むか?」
サシャの前にカップが差し出された。
サシャが受けとると、シューがサシャの前に座り心配そうに覗き込む。
「ありがと…」
サシャはお礼を言って、カップに口を付けると甘い味が口の中に広がった。
「無理をさせてしまった。だが、母さんを救うにはこうするしかなかった。」
シューが話しを始め、サシャは自分がした事を思い出して気まずくなった。