この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
最後まで
第2章 二人目

かつては大都市と呼ばれたそこは、巨大なビルや沢山の人々で賑わった。

今は見る影もない。

少し瓦礫の上に上がると、一面が見渡せる。

高い建物など全く存在して居なかった。

ジルは俯き、眉を寄せた。

そこには白骨化した人が二つ折り重なっている。

大きい骨はもうひとつの小さな骨に覆い被さり、小さな骨は何かに覆い被さっていた。

ジルは軽く骨を退けてみる。

そこにあった物を見て、目を見開いた。
動物の骨だった。

涙が頬を伝う。

大きい骨には沢山の損傷が見られた。

あちらこちらが砕けている。

不運にもそれだけだった。

それだけを逃れれば、彼らは生きられたかもしれない。

彼らのすぐ近くには、白い欠片が散乱している。

つまり、死んでからもなお攻撃を受けている。

彼らにはそれがなかった。

/311ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ