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最後まで
第2章 二人目
館へ戻ったアイクは、抱えていた少女をそっとベッドへ横たえた。

規則正しく呼吸をする少女の頬を優しくなでる。

暫くはそうしていたが、おもむろに拘束を始めた。

「すまない…。」

少女を拘束し終えたアイクは、ソッとシーツを掛けると部屋を後にした。

廊下に出たアイクは、気合いを入れるように両手で頬をたたき見据える。

ある部屋の扉を…

「ふぅ…」

軽く息を吐き出すと、部屋の扉を開けた。

『ギャー!ギャー!』

開けたとたんに沢山の子供の泣き声が聞こえる。

そこは見渡す限り小さなベビーベッドが無数に並んでいる大きな部屋だった。

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