この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
最後まで
第2章 二人目
「アイク様ー!」
とてててて
ベッドの隙間を縫って、6歳位の子供達が集まってきた。
男女ともあるが、どの子も異形な容貌をしている。
ある子は半面が鬼の様であり、ある子は異常に腕が長かったり、はたまたある子は身体が虫のようだったりと様々だ。
「おぅ、元気だな。」
アイクは一番近くにいた子供の頭を撫でながら全員を見回す。
「はい!アイク様。僕らはいつ行くの?」
目をキラキラさせて自分達の使命を果たす日を聞いてくる。
「そうだな。もう少し大きくなったらな。」
優しい笑顔を鬼の顔をした子供に向ける。
「ちぇっ。早く行きたいな。」
子供たちは、みな頷いている。
「まあ、じきに行ける日がくるさ。それまでは、新しい子たちの面倒をよろしくな。」
そう言うと、ベッドを覗き込む。
「はい!」
子供たちは元気に持ち場へ戻っていった。
「まだ、サナギか…。」
ベッドの中を覗き込んだアイクは、ポツリと呟き部屋を出ていった。