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第2章 二人目

「アイク様ー!」

とてててて

ベッドの隙間を縫って、6歳位の子供達が集まってきた。

男女ともあるが、どの子も異形な容貌をしている。

ある子は半面が鬼の様であり、ある子は異常に腕が長かったり、はたまたある子は身体が虫のようだったりと様々だ。

「おぅ、元気だな。」

アイクは一番近くにいた子供の頭を撫でながら全員を見回す。

「はい!アイク様。僕らはいつ行くの?」

目をキラキラさせて自分達の使命を果たす日を聞いてくる。

「そうだな。もう少し大きくなったらな。」

優しい笑顔を鬼の顔をした子供に向ける。

「ちぇっ。早く行きたいな。」

子供たちは、みな頷いている。

「まあ、じきに行ける日がくるさ。それまでは、新しい子たちの面倒をよろしくな。」

そう言うと、ベッドを覗き込む。

「はい!」

子供たちは元気に持ち場へ戻っていった。

「まだ、サナギか…。」

ベッドの中を覗き込んだアイクは、ポツリと呟き部屋を出ていった。

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