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最後まで
第17章 アイクとジル

「見てないで手伝って!」

ジルは必死にフワフワと逃げ出そうとする二つの魂を捕まえ拘束していた。

「おうっ」

アイクも加わり拘束し終わった二人はやっと落ち着く事ができた。

「さて、ここからどうするか…。」

「“気持ちいい”だろ~?」

分っかねぇ!と頭を掻きむしるジルを他所にアイクは思考する。

―人が気持ちいいと思う事…、心?体?はたまた両方?

輪廻の階で行われる浄化とは至福を感じさせること。


地上を見ていて必ず行われる生物の本能を満たす。

「…子を作る…?」

アイクは子孫を残そうとする生物の本能の過程に“気持ちいい”に繋がる行為がある事に気付いた。

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