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最後まで
第2章 二人目

アイクは、連れてきた少女の部屋へ戻った。

丁度、ジルも戻ってきており少女を眺めている。

「ジル、戻っていたか。」

アイクはジルと共に少女を眺める。

「うん。アイク、この子はよろしく。」

ジルはティーセットをアイクに渡すと立ち上がった。

「また、あそこへ行くのか?」

「…」

アイクの問いに答えず、ジルは悲しそうに微笑むと静かに扉を開けた。

「早く解放してあげたいね…。」

消えそうなほど小さな声で呟くと、扉をしめた。


「…ああ」

もういないジルの背中にアイクは返す。

そして少女を見つめ、また、優しく頬をなでた。

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