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最後まで
第17章 アイクとジル
「準備?」
アイクが首を傾げてジルに問いかける。
「うん。ミハイヤーラがこんなになったのは地上の奴らのせいなんだ。
ミハイヤーラの歌が全部に行き渡るように静かにしてあげないと…。」
ジルの目は冷えきっていた。
「地上の全てをゼロに戻す。」
「っ!!ゼロに!?」
アイクもこれには驚いた。
「下手すると俺たちも安全ではないぞ!」
「分かってる。でも、許せないんだ。愛しいミハイヤーラの為に何かしたい。」
もう、考えは覆らないのだろう。ゾッとするような目をアイクに向ける。
「…………分かった。やろう。」
アイクは遂にジルに賛同した。