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最後まで
第18章 救済
「ミルム!なんなんだ!」
アイクもそんなミルムに吐き出すように怒鳴った。
「ア…イク、ジル…。待って…」
アイク達がシューに詰め寄ろうとした時、ベッドから声が聞こえた。
見ると辛そうに起き上がろうとするミハイヤーラがいた。
慌てて二人はミハイヤーラを支える。
「ふぅ…はぁ…アイク、ジル。ありがとう。」
息を整えはっきりとした言葉をミハイヤーラは吐いた。
「ミハイヤーラ…」
久しぶりに聞いたミハイヤーラの声が二人に染み渡る。
「シューが、彼がしてくれた事。わたしを助けてくれた。」
ミハイヤーラの声は信じられない事を言った。
「助けるって…。」