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最後まで
第18章 救済
「サシャ、コアを…」
シューの言葉でハッとしたサシャはコアを取り出しシューに渡す。
シューはコアを高々と持ち上げ叩き割った。
パンッ
短い衝撃音のあと、破片と共に小さな粒子が空高く飛び上がり、そのままあちらこちらに飛び去って行った。
目を丸くしていたサシャの頭に不意に大きな手が乗せられる。
「帰るか。」
サシャは、その言葉にハッとしてシューに詰め寄った。
「兄さん、兄弟達は?!」
「大丈夫よ。無事。」
代わりにミルムが微笑んで答えた。
「良かった…。」