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最後まで
第20章 暴走
「ああ!やぁ…、ふぅっ」
滴る蜜が床にシミを増やす。
吹き出す飛沫は、触手を濡らしその活動を活発化させた。
数時間たった頃には、アーラミ、トリリー、ナイムウォールまでシューの触手の餌食となっていた。
―――熱い、ミルム…助けて
シューは闇の中で目覚めた。
燃える様に身体が熱い。
愛しい感覚を探すも、全く気配を感じない。
―ミルム…どこ?
ざわざわと感情がざわめく。
不安と恐怖が必要以上にシューの中に蠢く。
自分で無くなりそうな感覚に、焦りと憤りを感じて必死にミルムを探していた。