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最後まで
第20章 暴走
闇のなかに小さな光を見つけ掴むが、やはり自分が一番欲しい物ではない。
―ミルム!?違う…。こっちは!?…違う。
次々に見つかる光を掴んでは、違うと次を掴み…それを繰り返していた。
いつまでも見つからない事に落胆し諦めかけた時、フゥと安心感がシューの中に流れ込んできた。
無意識に掴んだ淡い光からそれが感じられる。
小さな淡い光をぎゅううと抱きしめる。
―シュー…?シュー…!
「ミルム!」
ガバッ
眩しい光が目の前に広がった。
目が慣れると触手の中に埋もれ、高揚した顔を心配そうに向けるミルムがいた。