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最後まで
第22章 別れ
ただ、彼女達の為にも輪廻の間に送らなくてはならない。
「ミハイヤーラ…」
さめざめと涙を流すミハイヤーラの背中を優しく撫でながらミルムはただ付き添ってあげる事しか出来なかった。
今、別室では彼女達がカケラを吸引され輪廻の間に送られている。
あるタイミングで二人はカケラを移される。
それまで待機しているのだ。
「ミルム…ゴメンネ。あなたも地上に戻りたいでしょ?」
ミハイヤーラはミルムも気にしていた。
ミルムはミハイヤーラの力を分け与えられたお陰で輪廻には戻れない。
それにミハイヤーラだけでは、地上を維持は出来ない。