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最後まで
第4章 三人目
「こんなに紅蜂蜜を集めるなんて…」

男が言った事に、思い当たりそちらを見ると、苦労して集めた蜂蜜を保存するカメを男が持っていた。

「おまっっ何してんだ!」

高値で売れる蜜だけに、咄嗟に掴みかかろうとするも拘束に邪魔される。

「くっっ、外せ!泥棒!」

騒ぐ少女を尻目に、カメをテーブルの上に置くと中の蜜を掬った。

トロリとした桜色の蜜は日の光を受けて美しく光り輝いていた。

「うん、純度も文句なしだね。これなら美肌にもいい。」

ニッコリと少女の方を見る。

「止めろ!鮮度が落ちる!」

少女は相変わらず拘束具を外そうと暴れている。

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