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最後まで
第4章 三人目
だが、言っている事はなかなかにグロい。
つまりは、少女が堕ち地面に叩きつけられた時に飛び散った少女の肉片がジルを汚したと言っているのだ。
いくら野生児でも、少女にはキツイ。
案の定、少女の顔は青ざめていた。
「………あたし…死んだ?」
やっと出た言葉だった。
ジルは表情を崩さず、頷く。
「おれの力で具現化しているけど、いまここに居る君は魂だけ。身体は…木っ端微塵だねぇ。」
困ったように付け加える。
少女は、完璧に理解した。
自分の人生は既に終わったと。
死んでからも人は恐怖するのか、少女は奥歯を鳴らして顔色を一層悪くさせた。