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最後まで
第4章 三人目
ジルは少女が気の毒になった。
だから、一刻も早く教えてあげた。
「大丈夫。君はおれの館で存在する。」
―?
少女はジルの言った意味が解らず、首を傾げた。
フッ
ジルは優しく微笑むと、蜂蜜の入った壺を持って少女の側へ行った。
「勿体無いから、使っちゃお。もう、ココには最後だからね。」
そう言うと、蜂蜜を少女へ滴始めた。
「ああっ勿体無いない!」
つい、生前のような言葉が出てくる。
ハッとしたがジルはただ頷いて
「うん、勿体無いよねぇ。」
とかけ続けた。
「いまの君にも効くかな…」
そう言うと、ヌラヌラと蜂蜜を少女に塗り始めた。
「んぅぅ…」
ピクッと少女が反応する。
ジルはお構いなしに手を動かしながら言葉を続けた。
「紅蜂蜜はこうやって肌に塗ると、美肌効果があるんだ。」