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最後まで
第5章 四人目
小さな窓から見える景色が私の世界の全てだった。
窓から見える中庭では、四季がよく分かる。
だから、何年もここにいると言うこともわかる。
幼少の頃、ここにきた。
私は長くない。
絶望はない。
個室のこの部屋には、訪れるのは両親と医師、看護師の大人だけ。
学校にも行っていない。
だから友達もいない。
大人たちは、よくしてくれるが中庭で遊ぶ子供たちの中に私は入った事がない。
私はずっと管に繋がれ、ベッドから出られないから。
私はずっと『植物』状態だから。