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最後まで
第6章 五、六人目

二人の背中を見送りながら、ジルはため息をついた。

「イチカとフタバか…」

背後からアイクの呟きが聞こえ、ジルが頷く。

「うん、二人とも少し疲れてるみたい。」

さっき見た二人の顔を思い出しながら苦しそうに呟く。

「そうか。まあ全て揃った。あとは、生まれるのを待つ事だ。それまで、悦びを絶さぬようにしてやれば…」

「うん。やっとだ。」

どちらともなく二人は、彼女達の部屋へと足を進めた。

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