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第9章 チルドレン

深夜の暗い廊下にヒタヒタとさ迷う足音がした。

「ミルム母様…」

歩く人影に異形の人影が声をかける。

ミルムと呼ばれた影は、何かを探すようにキョロキョロしている。

「またですか…。なにを探しているのです？」

異形の人影、あの子供達が成長し、今では館のアチラコチラで仕事をしている。

その一人、メイドをしている娘がミルムに問いかけた。