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最後まで
第9章 チルドレン
カイドはフタバの子供で、親譲りの切れ長の魅力的な目をムルルに向けた。
「……私で良ければ、お相手しますが。」
カイドの言葉でムルルは振り返り目を見開いた。
アイク譲りの美貌に優しい笑顔を貼り付けムルルを真っ直ぐに見つめている。
「…ふっ。さすがは巫女と死神の子供ね。」
ムルルは諦めたようにカイドを見据えた。
「貴女の子供達もこのぐらいは分かります。」
自嘲気味に目を伏せると、ムルルの腰に手を回し館へ足を向ける。
「ここでは、少し冷えます。寝室へ…。」
カイドの誘導で、二人は館へと戻っていった。