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最後まで
第9章 チルドレン
アイクとジルは自分達の書斎にいた。
そこにはカイドと同列の五人の長兄達が集められていた。
コンコン
「失礼します。」
ノックの後、部屋へと入って来たのは六人の長女たち。
彼女たちはそれぞれの兄弟の隣に並んだ。
「カイドがいないが、アイツには別の仕事を頼んだ。」
全員の顔を見渡しながら、アイクが口を開く。
子供達は、静かに頷くとアイクを見る。
「いよいよ行きますか?」
カイドの姉、カミアの言葉に子供達は一気に緊張する。
「ああ…。開始は一週間後。君たちチルドレンは、ここに残る者とおれ達と共に行くものに分ける。」