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第9章 チルドレン

コンコン

皆が退室して暫くすると、カイドが書斎にやって来た。

「アイク様、ジル様。私の方は滞りなく進みました。」

ドア口で恭しく頭を下げる。

「おぅ、ご苦労さん。入って。」

ジルは軽く手を上げると、部屋へ招き入れる。

「長兄達を呼んであるが…」

アイクがそう言った後、再びドアがノックされる。

「来たみたいですね。」

そう言うと、カイドがドアを開ける。

「お待たせしました。」

そう言うと先ほど退室した花嫁達の長兄達が入室してきた。