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最後まで
第9章 チルドレン
『イチカ』の長兄アド
『フタバ』の長兄カイド
『ミルム』の長兄サラターイ
『シオン』の長兄ドゥーハ
『イツル』の長兄ニルイル
『ムルル』の長兄ヒートヤック

六人が揃うと、アイクはカイドに目を向ける。

カイドは小さく頷くと兄弟達に向き合い、先ほどの自分の仕事を報告する。

「皆さんにも、お手伝い願いたい。」

「その意味は?」

サラターイがジル達を見る。

「…魂の浄化だよ。究極の快楽を与え続ければ、生前の闇が取り払われる。」

どこか含みのあるジルの言葉に怪訝に思いながらも、サラターイは頷いた。

「………なるほど分かりました。だけど、ミルム母様は他の母様達の様な様子は伺えませんが…」

「ああ、ミルムは置いておいていい。あの子の事は我々が対処していく。」

アイクは眉をよせ、悲しそうに微笑んだ。

「御意。では、早速明日から我らは取り組みます。」

ヒートヤックが頭を下げると、全員それに続き書斎を後にした。

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