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最後まで
第9章 チルドレン
「居なくはならないよ。俺の事は忘れさせないから。」
一旦言葉を切り、微笑みながらミルムを見る。
「ずっと母さんを見ていたよ。夜中に俺の事、探していたよね。もう、してはダメだよ?」
「うそ…どこで…?」
ミルムは驚愕で目を開く。
「いつも側にいたよ。気配を消してね。」
ミルムはシューの言葉に呆れた。ならなぜ、自分の前に現れなかったのか。
「母さん。俺は一旦消えるよ。また、今夜、部屋にいく。その時に理由を話すよ。」
ミルムが口を開く前にそういうと、強く抱き締めた。
「………ぅう。すぐ聞きたいけど、我慢するわ。必ず来るのよ?」
ミルムは拗ねた真似をしてシューを睨む。
「はは。了解。じゃあね。」
そう言うとシューの姿は消えた。