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Last Kiss
第3章 あなたを知りたい
「今度の土日、私と一緒に出かけよう?郁人の行きたい所じゃなくて、私が行きたい所だけど」
『…凛音、行きたい所あるの?』
「もちろん!郁人と一緒に行きたい。郁人の行きたい所はまた今度…気持ちが落ち着けばまた私に言って。絶対ここに帰ってこさせるから」
郁人は少しだけ微笑んで納得してくれた。ずっとここにいることは良くないって思ってた。…でも、ここにいるんじゃなくて、ここにしかいれなかった時…どうしよ…
……まぁ、明日でいっか〜…
次第に私の瞼は下がって、気付かぬ間に寝ていた。
『…凛音…、凛音は優しい…けど、時々それが俺には辛いよ…』
郁人が悲しい目をして私の頭を触ろうか迷っていたのに気付けたのは、ずっと私たちの側にいたロンだったかもしれない。