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Last Kiss
第3章 あなたを知りたい
あれから私は毎日毎日予定を立て直して郁人と準備をしていた。そして、今日はもう金曜日。
『明日、…どこだったっけ?』
「もう!明日は明後日の遊園地のために私の服を買う付き添いでしょ!」
『…それ、俺必要なわけ?』
「当たり前でしょ!前いいって言ってたじゃん!」
そんな言い合いしながらも私は楽しくて、郁人もあれから強ばった表情をしなかったから、絶対楽しい週末になると思っていた。
『…人酔いする』
「これ着てくるからいいって言ったら見に来てよ!」
『……あーい』
私が着たのは黄色のワンピース。花柄がレースとなっていて春、夏に着れそう。そして可愛いっ!
「(いいよっ)」
『…はーい。…まぁ、似合ってるけど…遊園地行くのにワンピース?』
「(ワンピースだめなの?)」
『捲れない?』
「(そんな気にしない)」
『誰かに見られるかもよ、苺パンツ』
「なんでそんなこと知ってんの!!」
「お、お客様〜…、サイズはどうでしょうかっ…」
店員の声で我に返る。私、大声で叫んじゃった…恥ずかしい〜…
「あのっ、…大丈夫です」
「カーテン開けさせてもらってよろしいですか?」
「はぃ…」