この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Last Kiss
第3章 あなたを知りたい
次の日、日曜日、私は近くの遊園地に来ていた。でも、私は一人で来たわけじゃない。
『電車賃も入場料も俺だけタダでなんだかすみませんね〜』
「私だってちゃんと稼ぎあるわよ!」
そう、郁人と来ていた。昨日あれからお互いに謝って家に帰った。家に帰ってからはロンのおかげもあって私達の仲は普通に戻れた。
「郁人、何する〜?どれ行く〜?」
『あれ行こうよ』
郁人が指をさして言ったのはジェットコースター。
「いきなりあれ〜!?」
『いいじゃん、早く行くよ』
しぶしぶ私はジェットコースターの列に並ぶ。休みの日なのに人はそんなに多くなかった。
『……きっと夕方から雨降るかも』
「…天気予報でも雨って出てたのかな、だから少ないとか?…まぁ…パパパッて楽しんで早めに帰ろっか」
『そだね』
もう私の番が来ていた。