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梨華との秘密
第10章 聖夜の宴
しかし、なめられたもんやな。
「清板君、本来ならそうだがね。今回は、違うんだな。倉敷で新しい地元のイベントをやろうって計画しているんだ。地元の了解は得てあるから、来月から準備に入る必要があるんで、本当は来月の始めからきて欲しかったんだが、組合との絡みがあるから来月の半ばになったんだ。一応資料は、渡しておくから、考えて置いてくれると助かる。」
資料を渡し、それぞれが自己紹介をして、散会したが、
「あの、お父さん、お話が?」
他の二人が出たあとの会議室で、片山ミキが俺に声をかけてきた。
彼女の声を聞くと、少女の頃の愛らしい微笑みが浮かんできた。
「うん、ミキちゃん、なんだい?あれから何年だっけ?お母さんは、お元気かい?」
軽い口調で聞いたが、彼女の瞳が俺を見つめていた。
「いえ、お母さんは去年、私の就職が決まると同時に、、。」
「まさか、そんな、、、。知らんかった。ごめん、なんにも力になれんで、ごめん。」
苦い後悔が俺を満たした。
同時に彼女が何を話そうとしているのか、見当もつかなかった。
「お父さん、良いんです。私もお母さんも、お父さんがいたから幸せでしたもん。お父さんが居なかったら、私達二人とも死んでたかもしれないし。」
「えっ、そんな、大したことはしてないし。けど、良かったよ、ミキちゃんがこんなに大きくなって、綺麗になって、お父さんは嬉しいよ。」
同時に、お母さん、彼女の母親の毅然とした美しさが俺の頭に浮かび、目の前の彼女の姿に重なって見えた。
「嬉しい、お父さんにそう言って貰えると、私、お母さんに報告できるわ。」
「うん、俺も嬉しいよ。お母さんのお墓に一緒にいけるといいんやけどな。けど、片山君に、つまり君のお父さんに叱られるかな?」
彼女がクスッと笑い、イタズラっぽい顔で、
「大丈夫ですよ。お母さんに指一本触れなかったんですもん。お母さんは望んでたんだけど。お父さんの秘密も知ってて、それでも望んでたのに。」
「知ってたって?理恵さんが、なにを?」
俺は疑問を口に出しながら、同時に彼女の一言が俺の中で、ぐるぐると回り始めた。
俺が何か言う前に、ミキの唇が動いた。
「お父さんの趣味、SM。バレてないと思ってたでしょ!バレバレよ。お母さんそれでも良いって。」
「清板君、本来ならそうだがね。今回は、違うんだな。倉敷で新しい地元のイベントをやろうって計画しているんだ。地元の了解は得てあるから、来月から準備に入る必要があるんで、本当は来月の始めからきて欲しかったんだが、組合との絡みがあるから来月の半ばになったんだ。一応資料は、渡しておくから、考えて置いてくれると助かる。」
資料を渡し、それぞれが自己紹介をして、散会したが、
「あの、お父さん、お話が?」
他の二人が出たあとの会議室で、片山ミキが俺に声をかけてきた。
彼女の声を聞くと、少女の頃の愛らしい微笑みが浮かんできた。
「うん、ミキちゃん、なんだい?あれから何年だっけ?お母さんは、お元気かい?」
軽い口調で聞いたが、彼女の瞳が俺を見つめていた。
「いえ、お母さんは去年、私の就職が決まると同時に、、。」
「まさか、そんな、、、。知らんかった。ごめん、なんにも力になれんで、ごめん。」
苦い後悔が俺を満たした。
同時に彼女が何を話そうとしているのか、見当もつかなかった。
「お父さん、良いんです。私もお母さんも、お父さんがいたから幸せでしたもん。お父さんが居なかったら、私達二人とも死んでたかもしれないし。」
「えっ、そんな、大したことはしてないし。けど、良かったよ、ミキちゃんがこんなに大きくなって、綺麗になって、お父さんは嬉しいよ。」
同時に、お母さん、彼女の母親の毅然とした美しさが俺の頭に浮かび、目の前の彼女の姿に重なって見えた。
「嬉しい、お父さんにそう言って貰えると、私、お母さんに報告できるわ。」
「うん、俺も嬉しいよ。お母さんのお墓に一緒にいけるといいんやけどな。けど、片山君に、つまり君のお父さんに叱られるかな?」
彼女がクスッと笑い、イタズラっぽい顔で、
「大丈夫ですよ。お母さんに指一本触れなかったんですもん。お母さんは望んでたんだけど。お父さんの秘密も知ってて、それでも望んでたのに。」
「知ってたって?理恵さんが、なにを?」
俺は疑問を口に出しながら、同時に彼女の一言が俺の中で、ぐるぐると回り始めた。
俺が何か言う前に、ミキの唇が動いた。
「お父さんの趣味、SM。バレてないと思ってたでしょ!バレバレよ。お母さんそれでも良いって。」