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梨華との秘密
第5章 蜜の刻
 どう返事を書こうか、考えていたが?


「昨日より遅くなるんだ。

了解だよ。

仕事、無理するなよ。

そうそう、梨華は夕食を食べて勉強中だから、安心しなよ。

今夜、俺も楽しみだよ。」


 なぁに、書いてんだか?
 良心がチクッとしたが、新しい企みが頭をもたげ、


「三奈、今のお前が見たいな。

服を着たのと、下着のを写メで送っておいで。」


 思わず、今朝の彼女の写メを確かめてから送信していた。
 タバコに火をつけ、軽く煙をくゆらしていると、


「そうや、準備をしてやらんとな。ふふ、一番大事なことやのに。」


 思わず口に出している自分に驚いたが、梨華にも聞こえたらしく、


「パパ、呼んだぁ?声がしたけど?」


 リビングから顔をのぞかせて、聞いてきた。


「ん?あぁ、準備をしなくちゃって言ったんだ。ごめんな、大きな声が出ちゃったみたいで、ふふ。」


 ふ~んという顔で、


「そうだったの?びっくりしちゃった。」


 そう言うと彼女は、リビングに戻って行った。
 タバコを吸い終わると、俺は寝室に上がった。
 寝室で必要なモノを準備し、足りないものはないか確かめた。
 食堂に戻ると夜の九時を過ぎ、テーブルの上の携帯の受信ランプが光っていた。


「二郎さん、今の私です。

恥ずかしいです。

でも、見て下さい。

幸姉さんと同じに、私を奴隷にして下さい。

昨日の夜から、私は二郎さんの奴隷のつもりです。

だから、見て下さい。」


 ありゃま、こいつは重症だ。
 しかし、こいつは、俺にとっては嬉しい言葉だった。
 その言葉を利用させて貰うことにしたが、その前に写メを確かめた。
 一枚目は今朝出掛ける時の厚手のニット地のワンピースに、臙脂のジャケットを羽織っていた。
 二枚目は、それらを脱ぎ捨て昨夜とは違う、薄い緑色のかかった下着だけの三奈が、はにかんだような笑みを浮かべ立っていた。
 三枚目は覚悟を決めたような顔つきで、ブラジャーを外し、乳房も露な写メだった。


「三奈、綺麗だ。

嬉しいよ、三奈。

昨日の三奈を見ていれば、三奈の気持ちは分かるよ。

もう、お前は俺の奴隷だよ。

気を付けて帰っておいで、三奈。」


 俺は三奈をどうしようってんだろ?
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