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大嫌い
第3章 七年前(磐尾)
【イワオside】
―――君に初めて会ったのは学校の近くにある商店街だった。
「イワオ君!」
呼ばれて振り向くと、綺麗な女の人が手を振っている。
誰だろう?と思いながら彼女に向かって一歩踏み出した時、背後で大地を揺るがすような野太い大声が響き渡った。
「ショウコ!ミウ!」
凄い勢いで彼女に突進する黒い塊に吹き飛ばされ、僕は尻餅をついてしまう。
「うう…何なんだ一体…」
転んだ弾みでズレた眼鏡をかけ直していると、
「ごめんなさい、大丈夫?」
ふわりといい香りが漂い、
白い手が差し出された。
―――君に初めて会ったのは学校の近くにある商店街だった。
「イワオ君!」
呼ばれて振り向くと、綺麗な女の人が手を振っている。
誰だろう?と思いながら彼女に向かって一歩踏み出した時、背後で大地を揺るがすような野太い大声が響き渡った。
「ショウコ!ミウ!」
凄い勢いで彼女に突進する黒い塊に吹き飛ばされ、僕は尻餅をついてしまう。
「うう…何なんだ一体…」
転んだ弾みでズレた眼鏡をかけ直していると、
「ごめんなさい、大丈夫?」
ふわりといい香りが漂い、
白い手が差し出された。