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大嫌い
第3章 七年前(磐尾)
顔を上げると、さっきの綺麗な女の人が心配そうに僕を見ている。

「は、はい、大丈夫です!」

彼女の手を握ろうと伸ばした僕の手は、ゴツイ手に掴まれグイッと引っ張り上げられた。

「いたたたたッ!」

「ちょっと、イワオ君そんな乱暴にしたら…」

「んん?お前、磐尾じゃねぇか」

「え、あ!ゴリ…強羅先生」


僕と女の人の間に仁王立ちしたのは、担任の強羅先生だった。





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