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大嫌い
第30章 逃亡劇
ひとまず花菜子をベンチに横たえると、女性らしいワンピースに不似合いな、彼女の普段使いのショルダーバッグが肩から滑り落ちる。

「あ〜、ごめんね、花菜ちゃん」

竜雄はぐーすか寝ている彼女に律儀に謝った。

コンクリートに散らばった中身を広い集めていると、【竜雄君に渡してね】というメモが付いた箱を見つける。

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