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第32章 モーニングコーヒー
(ん〜…いい匂い…お腹空いたぁ)
鼻をクンクンさせて起き上がると、
「おはよう、花菜ちゃん。ちょうど朝ごはん来たとこだよ」
竜雄がカーテンを開け、部屋に眩しい光が射し込んだ。
「…竜雄が…朝ごはん…」
「花菜ちゃん、起きられる?」
「ん〜…」
「冷めないうちに食べようよ。そのままベッドで食べる?」
竜雄はぼんやりしたまま頷く花菜子の胸元をタオルで覆ってやり、トレイをベッドテーブルに乗せて準備する。
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