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大嫌い
第32章 モーニングコーヒー
「うわ、恥ずかしいな…ありがとう」
紙ナプキンで拭こうとする竜雄より素早く立ち上がった花菜子は、テーブル越しにその唇を舐める。


「ふふ…キレイにとれたよ」

「か、花菜ちゃん、なんか…」

「なに?」

「…なんでもない」

竜雄は顔を赤らめながら、誤魔化すようにパンを千切って口に放りこんだ。



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