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大嫌い
第32章 モーニングコーヒー
「お腹でも痛いの?薬買ってこようか」

「ごめん、違うんだ、その…思い出しちゃって」

「思い出したって何を…あ!…やだ、もう」


俯いてモジモジしていると、竜雄の腕時計のアラームが鳴った。


「チェックアウトの時間だ。帰ろう、花菜ちゃ…花菜」

「はい!」


花菜子は元気に返事をして、ゆでダコみたいに真っ赤になった竜雄の差し出す腕にギュッとしがみついた。


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