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蕩けるソルベ
第3章 澪の自覚

強く抱き締められて少し痛い

『…痛い』

「!あ、ごめっ」

『もう少しだけ弱くして…?』

「…っん」

腕ごと抱き締められていたから自由が効かなかった。

解放された腕で鳳君の、頭を撫でて

『頑張ってね…?』

「うん。頑張る」

いつも通りの鳳君に戻る。

『…あ、荷物』

ピンポーン。

タイミング良く、玄関のベルが鳴った。

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