この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
アネゴ的カノジョ
第7章 長い夜
 
「はぁ……」

 何度目かの溜め息が洩れる。

 何をしても気が乗らない。


…今…何してんのかな……


 いつもとは違って、一人寂しい夕食。

 少しのビールだけで酔っ払い、絡んでくる杏子の姿は無かった。

 朝から延々と思い浮かぶのは、杏子と過ごした日々の光景。


…たった一日だけなのに…


 頭の中を占領する杏子の姿に、雅人は杏子の存在が大きかった事に気付く。

 慰安旅行に出掛ける杏子の背中を見送ってから、ずっと気持ちが晴れない。

 帰ってきても、静かな部屋。

「…姉ちゃん………」

 薄い壁の隙間を覗いても、暗い空間だけが飛び込む。

 不意に浮かぶ、淫らな姿を晒して喘ぐ杏子の姿。

 次いで、学校の屋上で受けた暴行の光景。


…アイツら…本当に姉ちゃんを………


 オナニーをする杏子の体に、群がる男子たちの姿が重なる。

 男子たちに無理矢理犯される杏子の姿。


…ダメダメっ…


 想像を追い払おうと、雅人は頭をブンブン振る。


…これからは…外で姉ちゃんと一緒に居ない方が………


 杏子だけなら素通りされる可能性もある。

 しかし、雅人と一緒に居て、更には胸も大きければ、男子たちに杏子と分かる可能性があった。


…一晩だけでこれなのに……
外では無視とか………
…出来るのかな………


 思いに耽る雅人。


…早く…顔…見たいな………


 雅人の寂しい夜は続いていく。


−−−−−−−−
−−−−−
−−
/174ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ