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アネゴ的カノジョ
第2章 想いと現実
 
…はぁ……やっぱ姉ちゃん……
いい歳だし……あんな体になってるし……
一人って事は………


 頬杖を着きながら、窓の外を眺める雅人。

 連日の晴々とした天気とは裏腹に、雅人の気持ちは晴れない。

 姉と弟のような存在であっても、血の繋がりは全く無い。

 杏子を女として、雅人を男として見てもおかしくはなかった。

 しかし、杏子は依然として雅人を弟として見る嫌いがあった。

 雅人もまた、杏子を女として見る前に、杏子の勢いの前に姉としての想いが先に立っていた。

 それでも、雅人とはいえ、思春期真っ盛りの男子。

 前の席に座る、女子の制服から透けて見えている水色のブラジャーの存在にもドキドキだってしていた。

 それよりも露出の激しい杏子。

 性格に難があっても、その肢体から目を離す方が難しかった。


…何だか…悶々としてばっかだよ………

「…はぁ…」

 窓の外を眺めながら溜め息を吐く。

「……じゃ、これ……雅人…やってみろ」

 そんな雅人に担任からの指名。

 授業中にも拘わらず、雅人は外を眺めていたのだった。
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