この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
アネゴ的カノジョ
第1章 姉と弟
 
『君は成績は申し分ないんだけどねぇ……。如何せん、もう少し性格を考えんと………』

「…はぁ……」

 担任の言葉が頭の中でリピートされれば、溜め息だけが溢れる。

 足取りも重く、トボトボと帰路に着く雅人。

「…今更性格なんて……。どうしようもないじゃん………」

 ブツブツと担任への不満を洩らす雅人の雰囲気は、晴々とした天気とは正反対にジメジメとしたもの。

 更には、俯きながら歩く、色白の顔に黒縁眼鏡のお坊ちゃまヘアの雅人には暗いイメージしかなかった。

 通り過ぎる人たちは、自然と雅人から距離を置いて去っていく。

「…人付き合い…なんて……」

 面と向かって会話など出来なかった。

 目を見て話すなど、以っての外。

 何か言ったら気に障るのではという思いが先に立ち、会話を避けるようになっている雅人。

「……はぁ……。面接…かぁ………」

 高校も三年になれば、進路も決めなければならない。

 進路相談があれば同じ事を繰り返して言われ、その度に益々暗いイメージを纏わせる雅人だった。
/174ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ