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異端視されし者~★なぜ、彼は逃亡者と化したのか!?
第8章 奇妙な、物の怪
「そこで何をしているのです?」
アルバイトとおぼしき女性警備員は、
ラフな革ジャンを着込んだ幸久へ訊いた。
「あのぅ、夜尿症の
治療の検査入院で、迷子に成りました。」
無意識に頭を掻きながら応えた…。
「はあ‥ああ‥そうですか…」
生返事をしたアルバイト女性警備員は、
幸久がとっさについた嘘を間に受けた…。
「今、何時か分かりますか?」
「まだ、6時です。」
「朝?夕方?」
幸久が矢継ぎ早に訊いたら、
女性アルバイト警備員は、
素っ頓狂な応え方をした。
「朝ですよ…大丈夫ですか、具合は?」
「ええ‥まあ…そろそろ、ラジオ体操へ行かなくてはなあ…」
「ドアの開閉は今日はわたしか担当なので、開けましょうか?」
「お任せしますよ…」
幸久の口車に、本当に鵜呑みにした、かのように
鋼鉄製のロックしたドアへ
鍵を差し込むと、
ガチャガチャ、ギィ…
金属音が轟いて鋼鉄のドアが開いた。
(罠か……行けはいい!)
ドアが開いた瞬間、監視カメラが
キキキッ、と向きを変えた…。
(今だ!)
素早い足取りで幸久はひらりっ!
と舞い上がった。
ドアの外へ飛び出した。
アルバイトとおぼしき女性警備員は、
ラフな革ジャンを着込んだ幸久へ訊いた。
「あのぅ、夜尿症の
治療の検査入院で、迷子に成りました。」
無意識に頭を掻きながら応えた…。
「はあ‥ああ‥そうですか…」
生返事をしたアルバイト女性警備員は、
幸久がとっさについた嘘を間に受けた…。
「今、何時か分かりますか?」
「まだ、6時です。」
「朝?夕方?」
幸久が矢継ぎ早に訊いたら、
女性アルバイト警備員は、
素っ頓狂な応え方をした。
「朝ですよ…大丈夫ですか、具合は?」
「ええ‥まあ…そろそろ、ラジオ体操へ行かなくてはなあ…」
「ドアの開閉は今日はわたしか担当なので、開けましょうか?」
「お任せしますよ…」
幸久の口車に、本当に鵜呑みにした、かのように
鋼鉄製のロックしたドアへ
鍵を差し込むと、
ガチャガチャ、ギィ…
金属音が轟いて鋼鉄のドアが開いた。
(罠か……行けはいい!)
ドアが開いた瞬間、監視カメラが
キキキッ、と向きを変えた…。
(今だ!)
素早い足取りで幸久はひらりっ!
と舞い上がった。
ドアの外へ飛び出した。