この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
僕の伴侶は蜷局を巻く
第12章 12
「……どうかわかってください。何も言えません。旦那様のことは何ひとつ省秘としてお答えできないんです。ですが……道中、お気をつけていらしてください…奥様」ここで電話が切れた。受話器は通じていないが、キキの思いが今でも通信線を介して伝わってくる。



午後早くに、ミハルは不安な思いで別荘の敷地内に馬車を止めた。急いで来たため、パラディンの疲労を考えると水を飲ませないといけないが、キキが走ってミハルのもとへやってきた。すぐに二人は抱擁し、キキはパラディンの手綱を掴む。

震えながら玄関を開ける決心を決め、玄関を開けようとすると突然扉が開いた。

ユウキだった。彼は開いた戸口に、あの夜と同様、恐ろしげな雰囲気を漂わせて、威圧するように立っている。ただし、あのときは彼のほうが外にいて、なんとか中に入ろうとしていた。

すっかり立場が逆転した。
「二度と会いたくもない、カーストは正しい…そう、おっしゃりましたよね?」

ミハルは喉をゴクリとさせた。「話があるの」
「僕はシュードラという奴隷なんです。クシャトリアの王族のあなた方が嫌いだ、視界から消えてもらえませんか?」

ミハルはこっそり息を吸い、道中ずっと練習してきたセリフを口にしようとした。けれど、頭に血が上る中、用意した言葉は舌に貼りついたまま出てきてくれない…。

/143ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ