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僕の伴侶は蜷局を巻く
第12章 12
ユウキはけだるそうに眉を上げた。「今までその事実をお気に召していませんでしたね」
「…でも、情状酌量の余地があるでしょう。だから私は決めたの。もう一度最初からやり直すべきだ、と」

ユウキは顎に力を入れた。「決めた…なんという図々しさだ…。婚約してから、お嬢様の態度はころころ変わる。…もう信じたくない…目の前から消えて下さい」

ミハルは彼を見上げた。サファイアブルーに輝く目で。「聞いてッ!私はアナタの妻よ。アナタを愛しているわ」思わず、言葉が飛び出した。「私はアナタを愛していると伝えに来たのよ」

ユウキは自分の愚かさを笑った。お嬢様は妊娠したから戻ってきたのではなかったのか…。
「奴隷の僕を愛しているだって?」彼はバカにするように聞きかえした。ミハルが怯むのがわかる。「何のつもりだ?崩壊した家族を救う最後の悪あがきはやめて頂きたいですね。奴隷の僕に王族の方が身売りしたいのですか?初回のような気前のいい値段はつきませんよ」
「家族なんて関係ない。これは、私とアナタの問題よっ!」
「とにかく今日は消えてくれ…体を休ませたいんだ」
「どうして人の話を聞かないの!? ここへ来たのはアナタを愛しているからだと言ったでしょう?」
「僕が憎いと啖呵きっただろう!」

ミハルはサファイアの中にあるルビーの瞳を炎のように燃え上がらせ、蜷局を巻いて胸の前で腕を組んだ。「昨日は怒ってたからよ」

ユウキは思わず、深い襟ぐりからのぞくせり上がった胸に目を奪われた。短いトップの裾が上がり、腹部がちらりとのぞいている。ゆうべは布団に残ったミハルの香にまつわりつかれ、長くつらい夜を過ごした。頭の中から彼女のことを締め出そうとしても、無駄だった。はたして今夜は、どれだけ耐えなければいけないのか。頭の中ではすでに、彼女のトップを掴んで剥ぎ取る想像をしているというのに。
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