この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
僕の伴侶は蜷局を巻く
第12章 12
「そう毎日ヒステリーを起こされては軍人の妻としては失格だ。下働きとしても雇えない」彼女の胸を見つめたまま、ユウキは応じた。
「でも、愛してしまった夫が軍人だもの…これから努力をさせて」

ユウキは目をしばたたき、ゆっくりとミハルの顔に視界を戻した。
「…ダメだ。もう遅いよ」
「どういうことよ?」
「期待には添えない。僕は満州へ行くんだッ!朝鮮半島をロシアには渡さない。白人と戦い、そして勝つためには死ぬ可能性が高い」
「だったら私が必要でしょう。私を必要だと言ってよ!」
「お嬢様が妊娠していたなら退役するつもりだった…でも、イザナミを恨むとは妊娠しても堕胎することだろう…これからだって」
「違う。ぜんぶ、ぜんぶ勢いで言ってしまった嘘なのよ!神に誓ってその摂理に従うわ」
※オウガ教では自然の摂理
「毎朝、アナタとともに目覚めたい。ずっと愛を交わしたい。アナタの子供を産みたい。それが私の望みよ」

ユウキの胸の中で、何かが動き出した。太鼓が轟くように鼓動しはじめる。…母さん、僕は決めたよ。

彼は両手で彼女を抱寄せた。「だったら、もう二度と離さない。信じるぞ」僕は蜷局を巻く彼女を伴侶に決めた。
/143ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ