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僕の伴侶は蜷局を巻く
第12章 12
喜びと安堵の思いにすすり泣きながら、ミハルはくずおれるようにユウキのうでに身をあずけた。彼は温かな唇で涙をぬぐい、なめらかなキスで彼女の心の傷を拭った。たくましい体と、ともに味わう空気から、彼の欲望がひしひしと伝わってくる。
ユウキは彼女を抱き上げ、寝室まで運んだ。彼の手がゆっくりと、うやうやしく服を脱がせる間、ミハルは彼のボタンを探りながら、こうしてまた二人を結びつけてくれた運命に感謝した。
やがてお互いに生まれたままの姿になると、雪は、唇と両手とで体のあらゆる部分を駆使して彼女をあがめ、二人だけの至福の地へいざなった。
「もう二度と出ていくんじゃないぞ」寄り添うミハルの髪を撫でながら、ユウキはぶっきらぼうに言った。
「どこへも行かないわ」
「それは残念。和解の場をシャワーの下に移そうと思ったのに」
ミハルは笑って彼を見上げた。「あなたはひどい男ね。金剛勇樹…いまの一言は最低よ」
小生意気な口を、ユウキはキスで封じた。そのあとバスルームへ向かうミハルの後ろ姿を、彼は心ゆくまで眺めた。
ユウキはミハルが戻ってくれたことが嬉しかった。彼女なしで生きられると思った自分が愚かだった。いくら抱いても抱き足りない。いまこの瞬間も、僕は彼女を求めている。じゃあなぜ、いつまでもベッドでぐずぐずしているんだ? ミハルのもとへ行こう。そして父上が本気で中毒症状を改善できたなら、生活費の支払いを再開すると伝えよう。母上には苦しい思いをしてもらうしかないが…母上なら乗り越えられる。
ユウキは彼女を抱き上げ、寝室まで運んだ。彼の手がゆっくりと、うやうやしく服を脱がせる間、ミハルは彼のボタンを探りながら、こうしてまた二人を結びつけてくれた運命に感謝した。
やがてお互いに生まれたままの姿になると、雪は、唇と両手とで体のあらゆる部分を駆使して彼女をあがめ、二人だけの至福の地へいざなった。
「もう二度と出ていくんじゃないぞ」寄り添うミハルの髪を撫でながら、ユウキはぶっきらぼうに言った。
「どこへも行かないわ」
「それは残念。和解の場をシャワーの下に移そうと思ったのに」
ミハルは笑って彼を見上げた。「あなたはひどい男ね。金剛勇樹…いまの一言は最低よ」
小生意気な口を、ユウキはキスで封じた。そのあとバスルームへ向かうミハルの後ろ姿を、彼は心ゆくまで眺めた。
ユウキはミハルが戻ってくれたことが嬉しかった。彼女なしで生きられると思った自分が愚かだった。いくら抱いても抱き足りない。いまこの瞬間も、僕は彼女を求めている。じゃあなぜ、いつまでもベッドでぐずぐずしているんだ? ミハルのもとへ行こう。そして父上が本気で中毒症状を改善できたなら、生活費の支払いを再開すると伝えよう。母上には苦しい思いをしてもらうしかないが…母上なら乗り越えられる。