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僕の伴侶は蜷局を巻く
第3章 3-婚約披露-
「さあ、ユウキが待っているわ」ハーリーが急かせる。「きっと驚くわよ。今夜の彼は素敵よ。漢を感じるわ」
「そう…」ミハルはぼんやりと応じた。見かけなんて関係ない。たとえ彼が世界一のハンサムでも、悪魔が人間に変身しているだけ。ずっと待たせて思い通りにはならないとわからせてやりたい。
この二週間、懸命に考えた結果、ミハルは結婚に関して筋書きを練り上げた。ユウキの望みは母、ハーリーのインドラ家系を修復してカースト最上位を利用し、魔族からも敬意を受けることだ。私は子を産ませた後は家政婦、兼、性奴隷よ。でも、最初から別居してやるわ。学生時代の私はヒステリークイーンと呼ばれたこともあるのよ。
「まぁ、こんなに素敵に髪を仕上げてくれたの?」ハーリーが嬉しそうに声をあげた。「ドレスにピッタリよ」
母のはしゃぎぶりに、ミハルは笑みを浮かべた。ひとりくらい、はしゃいでくれる人がいなくては。この二週間で母は見違えるほど元気になった。経済状況が上向いたからではない。心からユウキとの結婚を喜んでいる。息子と娘が結婚するから二倍に嬉しいのだろうか。結婚式だったらどうなるのか。
ミハルは母の腕を取った。「お客様には挨拶しましょう」
「そう…」ミハルはぼんやりと応じた。見かけなんて関係ない。たとえ彼が世界一のハンサムでも、悪魔が人間に変身しているだけ。ずっと待たせて思い通りにはならないとわからせてやりたい。
この二週間、懸命に考えた結果、ミハルは結婚に関して筋書きを練り上げた。ユウキの望みは母、ハーリーのインドラ家系を修復してカースト最上位を利用し、魔族からも敬意を受けることだ。私は子を産ませた後は家政婦、兼、性奴隷よ。でも、最初から別居してやるわ。学生時代の私はヒステリークイーンと呼ばれたこともあるのよ。
「まぁ、こんなに素敵に髪を仕上げてくれたの?」ハーリーが嬉しそうに声をあげた。「ドレスにピッタリよ」
母のはしゃぎぶりに、ミハルは笑みを浮かべた。ひとりくらい、はしゃいでくれる人がいなくては。この二週間で母は見違えるほど元気になった。経済状況が上向いたからではない。心からユウキとの結婚を喜んでいる。息子と娘が結婚するから二倍に嬉しいのだろうか。結婚式だったらどうなるのか。
ミハルは母の腕を取った。「お客様には挨拶しましょう」