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僕の伴侶は蜷局を巻く
第4章 4-結婚式-
「気にしないで、お父さん。ほかにどうしようもなかったじゃない」
「ミハル…」
「私達みんな、しかたがなかったのよ」彼女は言い張った。「家は彼の手から守ったわ」
父は場違いにもクシャトリアの礼装武衣を着ている。毘沙門王配下の正装である。「ミハル-」
ウェディングマーチが鳴り響き、父の言葉は遮られたままになった。いよいよだわ。ミハルは自分に言い聞かせた。通路を進み、運命と向かうと時が来た。まもなく夫になる人物と、向き合うときが。戦慄が駆け抜け、あらゆる感覚を麻痺させる。おかげで、父に手を引かれるて教会に入るときにも、抵抗なく進むことができた。
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