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僕の伴侶は蜷局を巻く
第4章 4-結婚式-
その一方で、彼女の体はいまこの瞬間も、勝手に準備を始めているかのようだった。肌が過敏になり、全身が張りつめ、波立っている。もうじき彼が戻ったら、あの大きなベッドに私を上がらせ、愛の行為を始めるんだわ。
いいえ!
ユウキとベッドをともにするだけ。愛なんて関係ない。彼が欲しいのは子供であって、私は子供を産む道具にすぎない。彼にしてみれば、私は買ったも同然。車の運転と同様、容赦なく自分の思いどうりにするつもりなのよ。
報道陣に私を見世物にしたのは、人間がこの大地を牛耳ることと、武家の女を…特に魔族の女を凌辱するのは楽しいぞと鬼畜な宣伝をしたかったんだわ。
実際は、ユウキが勝手にそう思っているだけ!現に私がここにいて法的に彼の妻だから。断じて、彼の玩具にならないわ。契約など関係ない。
ユウキは、バルコニーに立って海を眺めるミハルをじっと観察した。長いドレスの裾がそよ風に靡き、月明かりを浴びて真珠のように輝いている。きっちりと結い上げた髪から巻毛がほつれ、華奢なうなじにこぼれ落ちている。その姿はかぐや姫のようだ。愛しても月に帰ってしまう娘…でも、僕は、あのなめらかなうなじにキスをする。もちろん、うなじだけではない。
時は満ちた。
いいえ!
ユウキとベッドをともにするだけ。愛なんて関係ない。彼が欲しいのは子供であって、私は子供を産む道具にすぎない。彼にしてみれば、私は買ったも同然。車の運転と同様、容赦なく自分の思いどうりにするつもりなのよ。
報道陣に私を見世物にしたのは、人間がこの大地を牛耳ることと、武家の女を…特に魔族の女を凌辱するのは楽しいぞと鬼畜な宣伝をしたかったんだわ。
実際は、ユウキが勝手にそう思っているだけ!現に私がここにいて法的に彼の妻だから。断じて、彼の玩具にならないわ。契約など関係ない。
ユウキは、バルコニーに立って海を眺めるミハルをじっと観察した。長いドレスの裾がそよ風に靡き、月明かりを浴びて真珠のように輝いている。きっちりと結い上げた髪から巻毛がほつれ、華奢なうなじにこぼれ落ちている。その姿はかぐや姫のようだ。愛しても月に帰ってしまう娘…でも、僕は、あのなめらかなうなじにキスをする。もちろん、うなじだけではない。
時は満ちた。